節目の
ときに
お赤飯

いわい飯
赤飯
Sekihan

お赤飯のもともと

人々は食物が収穫できると、神のおかげとして感謝し、「お供物」としました。中国から来た「赤米」もその一つです。

日本では「赤い色は邪気を祓う」と考えられていたことに加え、当時食料源だった木の実に代わって赤米が育てられたため、赤く貴重な赤米が供えられたのです。また人々は、そんな赤米を大切にとっておき、特別なハレの日にも食べたといいます。

時が経ち、稲作技術が発展したことで、赤米を含む雑穀は徐々に減り、美味しくて収穫量が多い白米に変わっていきました。しかし、赤米でお祝いしたり、お供えして邪気を祓う風習は根強く残り続けました。そしてついに江戸中期、赤米の代用品として、白米を小豆で色付けしたものが「お赤飯」として広まりだしたのです。

甘いお赤飯は珍しい?

一般的なお赤飯は、餅米に小豆やささげを混ぜて炊くもの。
ですが他にも種類は多く、地域や家庭によって様々です。

そしてここ山梨は珍しく関東で唯一、甘納豆赤飯が主流だとされています。実はこれに関して、歴史やしきたりはありません。「時短で美味しい」といったテレビの放送や、他の地域から来た人に教わって広まり、定着したと考えられているんです。

昔から続く伝統の祝いの形であるお赤飯。ですがその形式は時代を追って変化し続けています。形にとらわれない、相手を祝いたいとう暖かい気持ちが、今のお赤飯の文化を作っているのかもしれません。

赤飯三種・四サイズ

  • [小]

    400g13.0×13.0cm

  • [中]

    600g15.0×15.0cm

  • [大]

    800g18.0×18.0cm

  • [特大]

    1,000g21.0×21.0cm

  • 小豆赤飯

    [特大] 1,920円 (税込2,073円)
    [大] 1,530円 (税込1,652円)
    [中] 1,120円 (税込1,209円)
    [小] 777円 (税込839円)
  • 甘納豆赤飯

    [特大] 2,340円 (税込2,527円)
    [大] 1,810円 (税込1,954円)
    [中] 1,360円 (税込1,468円)
    [小] 955円 (税込1,031円)
  • 栗赤飯

    [特大] 2,640円 (税込2,851円)
    [大] 2,110円 (税込2,278円)
    [中] 1,680円 (税込1,814円)
    [小] 1,080円 (税込1,166円)

ご予約 慶事 弔事 お餅 お赤飯

店主 石坂賢太郎が語るお赤飯のいま

木の蒸し器で作る石坂屋のお赤飯。作るコツは機械に頼らないことだといいます。「これはお赤飯だけでなく自分が 作る全ての和菓子に共通すること。体は大変だけど、昔の作り方をすれば美味しくなるんです。」とのこと。実際に作業場には目立つ機械は見られず、熟練技の手作業が見受けられました。

毎日三種類炊き上げるお赤飯ですが、この三種類になったのはほんの十年ほど前。それまでは小豆の赤飯のみ販売していました。お客さんから「甘いのはないんですか?」と聞かれることが多くなり、販売を始めたといいます。今では販売するお赤飯の7割ほどが甘納豆だそうで、山梨では「甘いお赤飯」が定着しつつあるように感じます。

時期によっても売れるお赤飯には差があります。敬老の日は小豆のお赤飯が多く、逆に子供の卒業式などは、甘納豆が多く出るのだそうです。同じお赤飯でも、そこに込める想いは様々。誰かを祝うご飯、お赤飯で特別な日がもう少し華やかになりますように。

編集 甘利早

ご贈答用の包装について

お祝い用の赤いパッケージや季節ごとに色の違う包装をご用意しております。

手提げ袋

[大]390×250×250mm ¥54 (税込)
[小]260×160×200mm ¥34 (税込)